オンラインセミナー

アプリケーションのパフォーマンスがそのままビジネスの価値となる業種において、他の業種に比べてパフォーマンスの可視化に対して高い意識を持っていることについては以前の記事で触れました。

新時代のAPMに必要なこと。パフォーマンスで競合に勝つ!

それらの業界ではパフォーマンスがそのままサービスの価値に直結するという点がアプリケーションパフォーマンスへの敏感さにつながった面が大きいというものでした。

それでは、それ以外の業種で日々ビジネスの現場に立つ人々にとって、アプリケーションパフォーマンスは無関係なのでしょうか。

そうではありません。

実は、すでに世界各国でアプリケーションパフォーマンスがビジネス上の大きな課題となっています。

 

グローバル企業が考える、アプリケーションパフォーマンスの重要性と課題

このテーマについてはRiverbed社の公開している調査資料が非常に興味深いものでしたので、一部引用させて頂きます。

引用元:Riverbed Global Application Performance Survey 2015

※世界8カ国(US、ブラジル、UK、フランス、ドイツ、中国、オーストラリア、インド)の企業のうち、$500 million以上の収益を上げている企業のエグゼクティブ900人を対象に行ったアンケート調査

 

アプリケーションのパフォーマンスについて、各国の企業はどの様に回答しているのでしょうか。

 

アプリケーションパフォーマンスが業績を左右することはすでに高い割合で認識されている

  • 98%が最適なエンタープライズアプリケーションのパフォーマンスが業績を達成するために重要であると回答。
  • 89%は、エンタープライズアプリケーションパフォーマンスの低下は、自分の仕事にネガティブな影響を与えると回答。

しかし、ビジネスニーズと現実のアプリケーションパフォーマンスには大きなギャップがある

  • エグゼクティブの58%は、少なくとも週に一度の頻度でパフォーマンスの問題による業務への影響を受けている。
  • 36%のCxOにあたるエグゼクティブには、毎日にのぼる頻度で業務への影響を受けている。

 

アプリケーションパフォーマンスの低下が及ぼす具体的な悪影響として挙げられたもの

  • Cited dissatisfied clients or customers :顧客や取引先の不満(41%)
  • Experienced contract delays :契約の遅延(40%)
  • Missed a critical deadline :致命的な締切の超過(35%)
  • Lost clients or customers :顧客や取引先の喪失(33%)
  • Suffered negative impact on brand :ブランドへの悪影響(32%)

IT部門のスタッフによるアプリケーションパフォーマンスの適切な監視によってもたらされると、経営層が期待しているメリット。

  • Increased Productivity :生産性の向上(56%)
  • Improved Customer Service :カスタマーサービスの改善(54%)
  • Improved Product Quality :製品品質の改善(49%)
  • Improved Employee Engagement :従業員エンゲージメントの向上(46%)
  • Increased Revenue :収益の増加(43%)

クラウド、ハイブリッド化でネットワーク環境が複雑化することによって、弊害も起きていることも理解している。

  • 83%の役員が、ネットワークがハイブリッド化したことでエンタープライズアプリケーションのトラブルシューティングが困難になったと回答している。
  • 企業の51%は、アプリケーションの複雑さが、現在のアプリケーションのパフォーマンスの把握を困難にしている主な原因であると答えている。

クラウドアプリケーションの普及は今後さらに進んでいく

  • 回答したうち96%の企業がクラウドベースの企業向けアプリケーションを利用している。
  • 71%の役員は週に一度クラウドベースのアプリケーションを利用している。
  • 37%の役員は毎日クラウドベースのアプリケーションを利用している。

  • 84%がクラウドベースのアプリケーションの利用を今後2年間でさらに増やしたいと思っている。

 

これらをまとめると、

  • ビジネスの成功のためにアプリケーションパフォーマンスが重要という認識は、経営層の中で広く共有されている。
  • しかし、ビジネスニーズと現実のアプリケーションパフォーマンスの間には大きなギャップがあり、彼らの業務は頻繁にパフォーマンス低下による悪影響を受けている。
  • クラウドアプリケーションの導入によってハイブリッド化し、それがパフォーマンス問題の解決を難しくしている一因であることは理解されている。
  • 期待するアプリケーションパフォーマンスを実現できた場合のメリットも、できなかった場合のでメリットも承知したうえで、クラウドの利用は今後も推進していく。

世界の企業は以上のような考えをもっているということがうかがえます。

 

生産性の向上など、ビジネスメリットを考えればクラウド化、ハイブリッド化の恩恵は企業にとってすでになくてはならないものになっています。

ビジネスに対してネガティブな影響が現れることが分かっている以上、アプリケーションパフォーマンスの管理が必要になる日は必ずやってきます。

 

APMの最初のステップ

今後APMを検討するかもしれない、という人へ向けて、APMの分析ステップをご紹介します。

なお、最初に断わっておくと、アプリケーションパフォーマンスマネジメント(APM)において、監視の方法は対象ごとに最適な手法もツールも様々ですので、現時点でベストプラクティスと呼べるものはありません。

それでもあえて簡潔にまとめるなら、次の5段階のステップに分けられると考えています。

APM_5step.png

  1. Baseline
  2. Monitoring End User Experience
  3. Tracking & Diagnosis
  4. Automate Processes
  5. Analytics

 

次回の記事では、1から5のアプリケーションパフォーマンスの可視化の流れについてCloudTriageを例に具体的な内容をお伝えできればと思います。

 

次回の更新をお待ちください。

関連資料・おすすめのコンテンツ・人気の動画 など

banner_ebook02a.jpg

アプリケーションパフォーマンスがビジネスに与える12のインパクト
~Part 1 顧客・消費者へのインパクト編~

アプリケーションパフォーマンスがビジネスの成功に大きな影響を与える様々な要素を、12のカテゴリに分類して解説。Part1では、アプリケーションパフォーマンスがビジネスの成功に与えるインパクトの中でも特に、サービスやアプリケーションを利用する消費者へのインパクトに焦点を当てて解説しています。

最新記事