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こんな失敗談が・・・

当社のお客様でもWindowsXPなどのメーカーサポート終了に伴い、OSの入れ替えのタイミングでVDIを導入する企業が増えています。VDIは目新しいテクノロジーではありませんが、現在でも、移行段階で発生するトラブルも多いようです。そこで、今回は、VDI移行時のよくある失敗事例と注意すべき3つのポイントをご紹介します。

事例1:デスクトップにばかりに気をとられて失敗

移行前は、定期バックアップやアンチウィルス・ソフトの定期スキャンは、すべてのパソコンが同時刻に処理するようにスケジュールされていました。物理PCの場合は、それぞれのCPUやメモリを使って処理していたので問題になりませんでしたが、VDIに移行後、すべてのデスクトップが同じ時間に共有リソースを奪い合うように使用したため、VDIユーザのパフォーマンスが急激に劣化し、多くのクレームを受ける原因となりました。

この事例は、部署によって使用しているアプリケーションが違う、割り当てるCPUやメモリを一律にするべきか、個々に割り当てを変えるべきかなど、個々のデスクトップの移行ばかりに気をとられてしまったために発生した問題です。

当然の事ですが、VDI環境への変化の本質は、デスクトップが占有のリソースを持たなくなったという点にあります。多くの利用者が共有のCPUやメモリなどを利用することになるため、リソースを適切に管理できないと多くの利用者のパフォーマンスに影響を及ぼします。

VDI環境では特に、リソース管理と利用者のパフォーマンスが考慮されなければならないのです。

デスクトップの移行に気を取られてしまい、VDI運用の本質ともいえるリソース管理ができていなかったために多くの利用者に迷惑をかけてしまった事例です。

事例2:新しいサービスをVDI環境で構築した後、3日と経たずに問題が。VDIのせいにしてしまえ!

VDI環境へ移行して3日後、あるユーザが実行したアプリケーションが原因でメモリリークが発生し、VDI全体がどんどん遅くなっていくという現象が発生した事例をご紹介します。

問題発生後、利用者も管理者も「VDIが原因に違いない」と思い、VDIが悪者にされていましたが、調査の結果、アプリケーションのバグが原因でありVDIには何も問題はありませんでした。
VDIに移行後、リソースが共有され、利用できるリソースが少なくなったために発生した問題でした。

この他にも、何人かの利用者がYouTubeで動画を閲覧していたため、多くの利用者の仮想デスクトップの動作が遅くなってしまったという事例もあります。

このように、仮想デスクトップ環境ではひとりの利用者が実行したアプリケーションがVDI全体のスローダウンを引き起こすことがあるのです。

この事例はVDIにおける課題を良く示しています。ひとつのアプリケーションやひとりの利用者が全体に影響を与える可能性を示しています。

VDIモニタリングツールの盲点

代表的なVDIモニタリングツールであるCitrix EdgeSightを含め、ほとんどツールは、各デスクトップのアプリケーション利用状況を把握できないということをご存じでしょうか?もちろん、デスクトップごとのCPUやメモリなどのリソースの使用状況は分かるのですが、アプリケーションレベルの情報はほとんど何も分からないのです。

誰が、何のアプリケーションを実行しているのか?また、その操作は業務上必要なものか?VDIの運用を開始するとリソース管理や障害解析のために「誰が」「何を」「どのくらい使っているのか」を把握したくなりますが、代表的なVDIモニタリングツールの一部では把握できないので、VDIへの移行をご検討中の方はご注意ください。

成功のカギ

では、今回ご紹介したような失敗を繰り返さないために、VDIでモニタリングすべき3つのポイントをご紹介します。

  • 仮想マシンを監視するのではなく、仮想デスクトップを監視する
    • 仮想デスクトップは、仮想マシン上で動作しているので仮想マシンを監視すれば仮想デスクトップも監視できていると考えがちですが、それは間違いです。
  • デスクトップ内のアクティビティを監視する
    • VDIでは、仮想マシンの負荷は、ユーザが使用しているアプリケーションに大きく依存します。特定の仮想マシンのリソース負荷が高い場合には、誰のデスクトップの、どのプロセスが原因であるかを知る必要があります。「誰の」「どのプロセスが」「どのくらいリソースを使っているか」を把握できるツールを用意しておくとパフォーマンス問題の原因特定が非常に楽になります。
    • 事例にもあげましたが、最近はYouTubeなどのウェブサービスが増えているため、閲覧しているURLも分かると、運用が楽になります。IE(インターネットエクスプローラ)プロセスがCPUの90%を消費していることが分かっても、業務上必要な通信なのか、不要な通信なのかを判断しやすくなります。
  • VDIサービスをエンド・ツー・エンドで監視する
    • 仮想デスクトップサービスの性能は、サービスに関係するすべてのアプリケーションとネットワークに依存しています。これは、VDIに限ったことではありませんが、関連するすべてのコンポーネントを一つの(VDI)サービスとしてまとめて監視することがスローダウンやサービス停止の未然防止、早期発見、原因解決の近道となります。

VDIに移行するということの本質は、デスクトップが占有リソースを持たず、複数の利用者で共有のリソースを使う点にあります。そしてVDIの課題の本質は、多くの利用者が同じリソースを共有することにより、たった1台のデスクトップの障害が他のデスクトップのパフォーマンスに大きな影響を与えるところまでリソースを使い尽くすことがあるという点にあります。この本質を理解した上で、見るべきポイントをしっかりと見る事がVDIのメリットを最大限に享受するために必要なポイントの一つです。

VDIシステムの障害原因解析も自動化するクラウドサービス

もちろん、各デスクトップのアプリケーションのリソース使用状況も可視化できます。

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