オンラインセミナー

AWSを活用したシステム構築において、忘れてはいけないのがモニタリング環境の構築です。社内向けの業務システムであれ、あるいはお客様へ向けたアプリケーションサービスであれ、システムを効率よく安定して動かし続けることが何より大事であり、監視を行う最大の目的です。

しかし、果たしてAWSの監視をどんなツールで行うべきでしょうか。今回はAWSのモニタリングを始める際に選択肢の一つとなるAWS向けの監視ツール ”Amazon CloudWatch”について書きます。

Amazon CloudWatchってどんな監視ツール?

詳細な説明は本家のサイトに記載されているので、是非そちらをご参照ください。
Amazon CloudWatch http://aws.amazon.com/jp/CloudWatch/

情報が分散していることもありますので、こちらで簡単にまとめてみました。まずは、概要をつかんでいただければと思います。

以下、Amazon CloudWatch の主な機能です。

  • Amazon EC2のモニタリング
  • その他のAWSリソースのモニタリング
  • カスタムメトリックスのモニタリング
  • ログのモニタリングと保存(CloudWatch Logs)
  • アラームの設定
  • グラフと統計の表示

そのくらいなら他のツールでもできそう、といった印象もありますが、CloudWatchには12ヶ月の無料枠が付きます。さらに、以下の2ステップで利用開始できる点も担当者にとってはうれしい点です。

  1. IAM ロールまたはCloudWatch Logsユーザーを設定する
  2. 既存のAmazon EC2インスタンスにCloudWatch Logsをインストールして設定す

無料枠を利用してお試しで使える点、利用開始に手間がかからない点、何よりAWSの監視を目的としたツールなので、とりあえず監視を始めるといった場合には最有力と言えます。最初はここから始める方も多いのではないでしょうか。

CloudWatchが有料になると、無料のときと何が変わるのか?

CloudWatchの無料枠の条件は以下のように掲載されています。

AWS 無料利用枠には、Amazon CloudWatchでのメトリックス10個、アラーム 10個、APIリクエスト1,000,000件が含まれています。

この無料枠の制限を超えた監視を行う場合、それに応じて料金が発生します。また、有料になったことの利点として、無料時の監視間隔が5分だった項目を1分間隔で詳細にモニタリングできるようになります。

例えば、Amazon EC2には12種類の基本的なメトリックスがありますが、そのうち10個を選び、5分間隔で監視しようと思うなら、無料枠内に収まるわけですね。

 

Amazon EC2メトリックス
 メトリックス用途、役割単位、値
1. CPUCreditUsage (T2 インスタンスにのみ有効)指定した期間内に消費されるCPUクレジット数 単位:Count
2. CPUCreditBalance (T2 インスタンスにのみ有効)インスタンスが累積されるCPUクレジット数 単位:Count
3. CPUUtilization CPU使用率 単位:パーセント
4. DiskReadOps Disc読込が完了したオペレーションの数 単位:Count
5. DiskWriteOps Disc書込みが完了したオペレーションの数 単位:Count
6. DiskReadBytes Disc読込を行ったバイト数 単位:バイト
7. DiskWriteBytes Disc書込みを行ったバイト数 単位:バイト
8. NetworkIn ネットワーク受信したバイト数 単位:バイト
9. NetworkOut ネットワーク送信したバイト数 単位:バイト
10. StatusCheckFailed インスタンスとシステムのステータスチェックの失敗。
StatusCheckFailed_Instanceまたは、StatusCheckFailed_Systemのどちらかが失敗していたら報告する。
単位:Count
0(成功)
1(失敗)
11. StatusCheckFailed_Instance 最近1分間にインスタンスがEC2システムステータスチェックに成功したかどうか 単位:Count
0(成功)
1(失敗)
12. StatusCheckFailed_System 最近1分間にインスタンスがEC2システムステータスチェックに成功したかどうか 単位:Count
0(成功)
1(失敗)

EC2の他にも、AWSで提供されているサービスには、各インスタンスで監視可能な項目が設定されています。あれもこれも監視しているとあっという間に無料枠を使い切ってしまうので、その点はお気を付けください。

カスタムメトリックスについて

こうして標準のメトリックスを一覧にすると、おや、とお気づきの方もおられるのではないでしょうか。

例えばメモリの使用率などはメトリックスとして用意されていませんが、どうやってモニタリングすればよいのでしょう。CloudWatchではメトリックスとして用意されていない項目を監視する場合、カスタムメトリクスを作成してインスタンスから必要データを取得することができます。カスタムメトリックスの作成については別途、使い方などを記事でご紹介できればと考えております。

注意点

サーバインストール型の監視ツールに共通することですが、通常監視対象とするのはクラウド上の仮想サーバ、仮想基盤です。しかしそれがホストされた物理サーバの状態やパフォーマンスを正確に計測できない場合があります。
CloudWatchも同様で、監視対象はEC2など各サービスのステータスです。クラウド基盤全体として監視する場合には別の方法が必要となります。

CloudTriageを用いてクラウドマイグレーションを成功に導くための4つのメリットをご紹介。

AWSのパフォーマンスの変化に気づくためには、AWSの外側からリソースを把握する必要があります。AWS、CloudWatchのご利用をお考えなら、こちらも是非ご覧ください。

まとめ

これからAWSをお使いになる方にとって、運用監視にAmazon CloudWatchを利用することは最も一般的なケースです。ただし無料でできる範囲や予め用意されたメトリックスには制約があるため、多くのことを求めればそれに見合った工夫や投資が必要となります。お試しならともかく、ある程度以上の規模で使うのなら、どの項目を監視するべきか、あらかじめ検討しておきましょう。後で請求書が届いて驚かないように・・・。

関連資料・おすすめのコンテンツ・人気の動画 など

eBook7項目でチェック

7項目でチェック!ハイブリッドクラウド時代のシステム監視

ハイブリッドクラウド化で気になるレスポンス遅延とシステム障害の原因特定。効率的なハイブリッドクラウド環境の運用管理を実現するための7つのチェック項目をご紹介します。

ブログ購読

ブログの最新情報、ニュース、トレンド情報をお届けします。
ハイブリッドクラウドやシステム運用に役立つ情報をご紹介しています。

最新記事