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契約さえすればすぐに使えるパブリッククラウド。コスト面や、導入の容易さ、柔軟性、即応性などの面から、ビジネス現場からの導入ニーズが相次いでいます。その際相談を受ける情報システム部では、まず要件を定義し、セキュリティポリシーも考慮しながら慎重に全体を設計して構築していくでしょう。

しかし近年はビジネスの変化するスピードが速まっているため、従来のプロセスではビジネススピードにそぐわないと感じる事業部門が独自にクラウドシステムを構築することもあるようです。

ハードウェアの購入やキッティングなども不要なため、従来ITインフラを運用していなかった情報システム部以外の部門でも比較的簡単に利用を開始できます。情報システム部が慎重さを発揮している間に、「野良パブリッククラウド」や「野良ハイブリッドクラウド」がいつの間にか生まれているかもしれません。

今回は、ある事業部が独自に構築したオンプレミスとパブリッククラウド混在のハイブリッドクラウド環境がもたらす、情報システム担当者の苦労をご紹介してみたいと思います。

遅延発生!でも原因を特定できない

ある日、社内のシステムで遅延が発生し、情報システム部門のAさんに調査依頼が舞い込みました。Aさんはネットワーク機器や社内システム用のデータベースサーバを中心にアラートを確認しましたが、しきい値を超えるようなエラーは見られませんでした。データベースの構築・保守を担当するインテグレーターと協力してさらに調べると、データベースへのアクセスがいつもよりかなり多い頻度で発生していることが分かりました。しかしAさんにはデータベースにアクセスしているシステムに心当たりがありません。その後色々社内で聞いて回ったAさんは、ようやくこのシステムが事業部門で独自に構築・運用しているシステムだということを突き止めました。

それは顧客向けの新しいサービスを立ち上げるため、構築スピードを重視し、テスト的に事業部主導で導入したものでした。ウェブサーバとアプリケーションサーバは外部のパブリッククラウドで構築し、オンプレミスで自社データセンターに設置したデータベースを参照しているという構成で、運用、サポートについては先のインテグレーターとは別の業者に委託している状態でした。

Aさんは2社のインテグレーターに連絡をとり、再度調査を依頼し待つこと1時間。しかし「うちのシステムには特に問題ないですね。」という回答が出てくるだけでした。

オンプレミスのデータベースサーバに負荷がかかっていることまではわかった。しかしパブリッククラウド上に構築したシステムの何が原因なのかわからない。そもそも何が動いているのかわからない。クラウド側のインテグレーターはうちのデータベースサーバまではケアしてくれない。

自分の意思とは関係なくサイロ化してしまったシステムを前に、Aさんは自社のシステムが既存の監視ツールや体制では管理しきれない状況に陥ったことにようやく気づきました。

業務にも影響が生じる

当然のことながら、データベースは事業部のパブリッククラウド導入前から稼働しており、本来の役割があります。社外向けサービスで使われているクラウドに影響があった場合は、ビジネスそのものやブランドイメージにも影響を与えます。

例えば、工場の生産管理システムが停止すれば部品の受発注ができなくなりますし、販売予測データが出せなくなれば、部品をどのくらい作ればよいかわからなくなります。

さらに、見積もりを出せずに顧客からクレームがくる、工場のラインが止まるといった、より大きなトラブルにつながることもあるかもしれません。

ハイブリッドクラウドへの移行には準備が不可欠

Aさんの話はあくまでフィクションですが、こうしたケースは現実に起こり得ます。

ハイブリッドクラウドへの移行には、パフォーマンスやサービスレベルなど考慮するべきことがあります。ビジネスの変化から、すぐさまクラウドが必要になる場面は今後増々増えると思われますが、充分に検討せずクラウドを導入すると思わぬリスクにつながる可能性があります。特に自社システムと連携している場合は事業部の責任において導入したシステムであっても、情報システム部が対応せざるを得ないときが来ないとも限りません。

いざ対応を迫られたときのために、突然現れたパブリッククラウド上のシステムをどのように既存の監視体制に組み込むかをあらかじめ想定しておくことで、こうした場面で慌てず、サービスへの影響を最小限にして、問題を解決できるようになるでしょう。

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